ソーラー避難標識の用途例

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太陽電池内蔵のコードレスLED避難標識

ソーラーパネルによる独立電源を備えた「コードレスで発光する避難標識」です。外部電源への接続がなく、独自のエネルギーシステムで夜間発光の電力を賄います。災害時の避難情報を発信するための防災インフラとして用いられます。

このページでは、避難標識の具体的な用途例についてご紹介しています。

自治体の避難標識

防災誘導

自治体が設置する避難標識は、災害時に人々が安全に避難できるようサポートする役割をもちます。特に地震や津波、火山噴火、洪水などの自然災害時に使用されます。

これらの標識は、避難場所や避難経路を示す内容となっています。

具体的に、以下のような内容があります。

  • 避難所や一時避難所の場所や位置を示します
  • 安全な避難経路を示します
  • 海抜の高さや高台への避難を促す内容
  • 津波に対する避難場所や高台を示す専用の指示案内

このような標識は、災害時に迅速に避難できるようにするための重要なインフラの一部です。

民間の避難標識

民間の避難標識は、企業や社会団体により設置される安全策です。従業員や来訪者を安全な場所へ誘導する役割を担っています。

日本では、地震や津波、洪水などの自然災害が頻繁に発生するため、これらの標識は重要な役割を果たしています。

具体的に、以下のような内容があります。

工場・倉庫

  • 災害や事故が発生した際、従業員や関係者を安全な場所へ誘導します
  • 広大な敷地をもつ工場では緊急時における経路案内が必要となるケースも少なくありません

外国人を雇用している場合には、英語表記などを交えた分かりやすい避難情報が不可欠です。

レジャー施設

  • テーマパークなど人が多く集まるレジャー施設における避難情報です
  • 集団パニックなどの現象が起きないよう適切な避難誘導が求められます

避難誘導は訓練を受けた従業員の指示によって行われますが、人員配置の限界といった問題があります。誘導案内を示す標識の整備により迅速な避難活動のサポートを徹底できます。

  • 港は海に面しており津波や高潮といった水害の危険があります
  • 安全な避難場所への適切なルートを示す案内として標識が備え付けられます

地域の取り組みとして、高台や津波避難タワーなどの建物を建設して避難所を整備しているケースが多くみられます。

空港

  • 広大な敷地をもつため防災システムの整備および災害時の人員誘導が難しくなりがちです
  • 被災者を近隣の津波避難ビルや一時避難所に誘導するために用いられます

空港は埋め立て地に建設されていることが多く、立地の関係から地震や津波などの被害を受けやすいとされています。

鉄道駅

  • 災害発生時、鉄道の利用者を安全な場所まで誘導するための誘導案内として用いられます
  • 地元の利用者だけでなく旅行客など土地勘のない人でも迅速な避難行動が可能となります

列車の走行がストップした際の事態を考慮し、駅の周囲だけでなく線路周辺の目に付きやすい場所にも設置されます。

スポーツ施設

  • 条件を満たしたスポーツ施設は、自治体から「避難所」として指定されています
  • こうした施設において、標識は避難所の存在を外部に示すために役立ちます

避難所を示す情報は公共的な役割を果たすため大変重要であり、夜間帯や停電時でも役割を果たすことが求められます。

ソーラー避難標識

ソーラー内蔵構造

太陽光発電で生成した電力により夜間に発光する「ソーラー避難標識」です。

独立したエネルギーシステムにより、「日中に発電 ~ バッテリーに蓄電 ~ 夜間に発光」というサイクルを自動的に繰り返します。電力の地産地消を実現しています。

ソーラー避難標識の機能

誘導案内板の発電構造
製品の特長
  • 夜間帯において、避難標識を点灯表示します
  • 外部電源への接続を行わずに自発光標識の設置が可能となっています
  • 電気工事や配線設備をカットしてご導入いただけます

安価で容易なメンテナンス

メンテナンス

市販品のバッテリーを採用し、安価で容易なメンテナンスを実現しています。

バッテリーには「市販の充電式ニッケル水素蓄電池」を採用。量販店にて安価に購入することが可能で、期待寿命は5~6年間と長期間の使用を維持できます。また、メンテナンスは一般的な電池を取り換える要領で簡単に交換していただけます。

サインスタンドへの組込み

自立スタンドやサインスタンドなどの筐体へと組込むことが可能です。

避難指示の役割を一か所に集約でき、まとまった情報の発信が可能となります。サインシステムの利用で外付けのフットライトも使用可能。外観デザインの柔軟性が高く、街並みに溶け込むよう自由にカスタマイズすることができます。

防災倉庫の避難標識

ソーラー防災看板_防災用備品の所在

防災倉庫は、災害発生時に必要な物資(非常用食料・飲料水・工具など)を備蓄する緊急用の貯蔵庫です。

認定を受けた避難施設や防災公園などに併設されていることが多く、一般的な倉庫と併用しているケースもあります。国・自治体・地域組合・民間企業など防災倉庫の需要は幅広く、管理者も多岐に及んでいます。

防災倉庫と案内標識

防災倉庫に備えられている物品には、消火器・工具などの「消火救助活動に必要な道具」、非常食・飲料水・医薬品などの「生活摂取品」、懐中電灯・ラジオなどの「情報収集品」があります。

地震をはじめとする災害が活発化してきていることを背景に、自治体だけでなく企業や個人でも防災倉庫を設置し緊急時の対策を施しているケースが多く見られます。

これらは、建物の耐震性はもちろんのこと、津波や火災が発生した場合でも被害を最小限に抑える「堅牢構造」にて製造されています。

また、災害が発生した際に管理人が到着するまでの時間ロスが考えられることから、センサーとの連動により自動的にキーボックスを解錠したり扉の鍵が開くタイプの設計が多くなっています。

周知面では、防災倉庫であることを示す「標識」や「サイン」を掲げておくことによりその存在を広く周囲にPRできます。災害発生時や緊急時の積極的な利用を促進し、人命救助および安全の確保に役立てることが期待されています。

防災倉庫の管理に役立つ機能

「ソーラー避難標識」は、全ての動作を自動化しています。防災倉庫は日常的に利用される施設ではありません。そのため、自動化は管理コストを抑えるための施策としても役立ちます。

また、発電した電力を各種センサーや通信機器などの「動力源」に用いることもできます。例えば、電子ペーパーや電光掲示板を接続することにより、災害時のタイムリーな情報発信が可能となります。

他にも、感震センサーによる震災感知時のキーボックスの解錠をシステム化しておくことで、災害発生時において迅速な防災倉庫の利用を促進できます。

資料のダウンロード

“ソーラー内蔵型”のLED避難標識とは

避難標識の内部にソーラーパネルを収納した「独自の発電機能」をもちます。外部からの電力供給が必要なく、工事不要・コードレスでご設置いただけます。夜間帯に点灯し、日没後の防災対策に貢献。また、停電時でも避難標識の視認機能を維持できます。

 

取り付け方法例

標識の取付け方法には、「支柱(ポール)立て込み」「フェンス」「フェンス支柱」「電柱共架」「壁面」「サインシステム」「看板組込み」などの手段があります。

それ以外にも、お客様の設置環境に応じた施工例をご提案させていただきます。

設置方法のご相談から手配まで、全てサポートさせていただきます。

取付け工事・施工に関しましては、専門事業者の管理のもと作業を行う必要があります。詳細につきましては別途ご連絡ください。

支柱(ポール)建込み

支柱取り付け
  • 支柱(ポール)の建込みによる取付け方法です
  • 支柱には「丸」や「角」といった形状があります
  • アルミ・スチール・ステンレスといった素材が使用されています

標識のサイズ、取付け数量、設置の高さ、耐風強度などの条件により仕様が異なります。支柱の調達に関しては、既存物および新調物のどちらにも対応しています。

フェンス

取り付け_フェンス
  • フェンスへの取付け方法です
  • 通常のフェンスは格子が細い形状となっているため、専用の治具を用いて固定します

設置高などは自由にご選定いただけますが、フェンスの形状や直径などにより治具の仕様変更が生じます。お客様の設置環境に合わせて、適応する治具をご提案させていただきます。

電柱共架

取り付け_電柱
  • 電柱への取付け方法です
  • 外周が長い電柱にも対応しており、専用のバンドを用いて固定します

電柱の使用には管轄企業の利用許可が必要となります。その際、申請の手続きに関しましてもサポートを承っています。

壁面

取り付け_壁面
  • 壁面への取付け方法です
  • 裏蓋のリブを壁側のレールに重ね合わせて固定します

コンクリート・木材・鉄製フェンスなど、壁面の素材や形状により様々な種類の治具をご用意しています

サインシステム

取り付け_サインスタンド
  • サインシステムへの組み込みです
  • 公園や街路など、周囲の景観との調和が重視されるシーンで活躍します
  • ピクトグラムの他、マップや注意書きなど複合的な情報を発信できます

電気工事および配線設備が不要であり、様々な形状のサイン筐体へ組込んで使用することができます。

看板組込み

取り付け_組み込み
  • 大型看板/サインへの組込み設置方法です
  • 看板の一部をくり抜き、その背面に本体を固定します
  • 既存看板への取付けも可能であり、夜間の視認性改善に役立ちます

発光機能をもたない看板の一部を点灯することができます。コストを抑えながら重要な情報の発信が可能です。

避難標識の導入サポート

導入サポート

設置場所のご提案

避難標識を導入したいが設置場所が決まらない、どこに設置すれば効果的なのか分からない。そうしたお悩みをお持ちのお客様へ、ご提案のサポートを行っています。また、お取付け方法や必要部材の手配も承っています。

防災デザインの作成

避難標識のデザインにつきまして、ご指定が無い場合はお客様のご要望に基づきイメージを作成させていただきます。周囲の雰囲気や景観に合わせたデザイン・配色なども可能です。詳細に関しましてはお気軽にご相談ください。

図面など必要書類の準備

設置図面や製品の構成部材表など、導入にあたって必要な書類などがあれば随時提出させていただきます。また、その他ご導入に必要なものがあれば当社でサポートをさせていただきます。

設置後のアフターサポート

ご購入後に発生した商品トラブルや故障時の修理・部品交換など、アフターサービスの対応を徹底しています。お困りごとがありましたらご遠慮なくお申し付けください。