表示板の輝度

輝度とは

表示板やディスプレイが発する光の強さを示す指標です。

輝度は、一般的にはカンデラ毎平方メートル(cd/m²)またはルクス(lx)という単位で表されます。輝度が高いほど、表示板は明るくなります。屋外や明るい環境でも視認性が向上します。

このページでは、表示板の輝度について詳しくご紹介しています。

輝度の要素

ソーラーLED銘板

いわゆる「輝度」を構成するものには外部環境も含めていくつかの要素があります。

以下では、各要素の詳細についてご紹介します。

ライト(電球):照明光のことです。液晶ディスプレイやLED表示板などでは、バックライトの強さが輝度に大きく影響します。当然ですが、ライトが強いほどディスプレイの輝度は高くなります。

コントラスト比:コントラスト比は、最も明るい白と最も暗い黒の比率を示します。高いコントラスト比を持つディスプレイは、明るい部分がより輝いて見え、全体的な視認性が向上します。

環境光:周囲における光の明るさのことを指します。特に屋外で太陽光が強い場合は、ディスプレイの輝度が低いと見づらくなります。高輝度のディスプレイは、直射日光下でも内容をはっきりと表示することが可能です。

ディスプレイ技術:有機ELやMicroLEDディスプレイといった表示技術のことです。こうした製品は個々のピクセルが自ら発光するため、非常に高い輝度とコントラストを実現できます。

用途に応じた輝度の選択

輝度は、その用途や設置場所の環境に応じて求められる数値が異なります。明るければ目立ちますが、周囲とのコントラストが大きく景観を阻害してしまったり、ブランディングに悪影響を及ぼしてしまうこともあります。

あくまで一般的に指標となりますが、下記のような輝度が適切であるとされています。


屋外用ディスプレイ(昼):日中の屋外は太陽光による光があります。そのため、一般的に1500 cd/m²以上の高輝度が求められます。

屋外用ディスプレイ(夜):夜間の屋外は周囲が暗くなります。一般的に2~300 cd/m²以上の低輝度でも視認できるようになります。

屋内用ディスプレイ:300〜500 cd/m²程度の輝度があれば十分だとされます。(※商業用途で高輝度が必要となる場合を除く)


輝度は、表示内容の視認性に直接影響します。使用環境や用途に応じて適切な輝度の表示板を選ぶことが重要です。

照度について

照度

「輝度(カンデラ毎平方メートル, cd/m²)」と「照度(ルクス, lx)は異なる物理量」です。よく似ているため混同されやすい単位です。

しかし、関連している部分もあります。輝度は光源から発せられる光の強さを示し、照度はその光が照射される面でどれだけの光が当たっているかを示します。輝度をルクスに直すには、表示板がどの距離にあるかが関係します。

単純なケースで、視認距離が1メートルで、平坦なスクリーンが1平方メートルの面積である場合、輝度1 cd/m²は照度1lxに相当します。

※この式は理想的な条件下のものです。
※実際の表示板や周囲の環境、表示内容によって照度に影響が出る場合があります。

電飾表示板は面発光となるため、ルクスで明るさが表示されることも少なくありません。見比べたり比較検討する場合は注意が必要です。