ソーラーパネルを内蔵化した発電構造をもつ【夜間に光る避難標識】です。
- 太陽光をうけることで避難標識が自らエネルギーの生成を行います
- エネルギーは電力として変換し、内部のバッテリーに蓄えます
- 夜間、自動的に照明が点灯し標識の内容をライトアップして表示します
このページでは、ソーラー避難標識に関する実際の導入事例をご紹介しています。
長野県上田市様
導入の経緯
長野県上田市は、全国的に有名な上田城の城下町として発展した街です。市内には寺社などの文化遺産が多く点在しており、多くの観光客で賑わっています。
防災面では、地理の関係上、津波などの水害は起こり難いと考えられています。一方で、2014年に起こった長野県神城断層地震など、大規模な地震の発生は記憶に新しいことと思います。
また、山が多い地理的特徴から土砂災害も多くみられます。台風の被害がでる夏場にかけては注意が必要となっています。
そうした中、市内における防災拠点を示すプロジェクトが進行し、今回の避難標識の導入に至りました。具体的には、昼夜において防災情報を発信できる点に評価をいただきました。
今回の設置場所は避難場所として指定されている学校の出入り口です。日常的に標識を目にすることで防災啓蒙の効果が発揮されます。
設置と使用のポイント
表示面全面が明るく発光するため、遠方からでも識別しやすい情報発信となります。
日没後、周囲の明るさを感知するセンサーが働き、自動的に照明を発光する仕組みとなっています。
災害時において目に付きやすく、避難誘導に最適な仕様となっています。
停電対策として
災害時には電気の融通が停止する停電状態になってしまうことも少なくありません。そこで、以下のような機能により停電時の対策を講じています。
- 電力を自ら生成してバッテリーに蓄えます
- 停電時でも問題なくライトアップ機能を維持することが可能です
- 非常事態でも動作する避難標識として住民やビジターの方々の安全な行動を促進します
上田市様、ご導入いただきありがとうございました。
奈良県広陵町様
導入の経緯
奈良県北葛城郡の南東部に位置する広陵町。奈良県下の町のなかで最も人口が多く、巣山古墳や讃岐神社があることでも有名です。歴史的な建造物と閑静な街並みが融和した美しい景観が特徴的です。
地理的に内陸部のため津波の心配はありません。しかし、地震や二次災害(火災など)による被害が予測されています。
こうした災害から住民や観光客の方々を守るための「避難所」へ誘導する案内として、スタンド型の避難標識をご導入いただきました。
設置と使用のポイント
当製品は薄型のサインスタンドで大きな設置面積を必要とすることがありません。周囲の風景・景観との調和を大切にした外観設計となっています。
サインスタンドは1台で複合的な防災情報の表示が可能です。高い機能性を有する点が特徴となっています。
表示板自体が太陽光を受けて電力を発電し、夜間照明の消費電力を賄います。
- 日没後にピクトサインと案内表示がライトアップします
- 分かりやすく適切な「防災情報の発信」が可能となります
- 夜間帯に停電が発生した際にも活躍します
広陵町様、ご導入いただきありがとうございました。
千葉県匝瑳市様
導入の経緯
千葉県の北東部に位置する匝瑳市。植木の産地として有名であり、田園が広がる美しい風景をもつ町です。太平洋側の沿岸部に位置していることから、地震災害時における住民やビジターの方々の安全を考慮して”津波避難タワー”が建設されました。
そうした中、この度は津波避難タワーへの迅速な移動を後押しする役割として「ソーラー発電式の避難誘導標識」をご導入いただきました。
設置と使用のポイント
「津波避難タワー」は、東日本大震災以降その重要性が再確認されました。高台など標高が高い場所への移動を不要としています。人々が暮らしている居住地エリアにおいても、津波から身を守る手段を構築できます。
しかし、地震や津波といった災害はいつ発生するか予測が困難です。夜間においては視界が悪化するうえ、停電などのリスクも大きくなります。そうした中、日中および夜間を問わず迅速な避難活動を促進する防災インフラの整備が必要とされていました。
当標識は昼夜に拘りなく、防災の表示機能を維持することができます。電気工事が不要であり、ソーラーパネルを一体化した構造です。
ソーラーパネルとLEDを組み合わせた表示システムにより、「光る避難標識」として夜間・停電の対策が可能です。また、景観に配慮した外観の意匠性をもつため、住宅街や観光地にも導入しやすくなっています。
匝瑳市様、ご導入いただきありがとうございました。
千葉県九十九里町様
導入の経緯
千葉県の沿岸部に位置する九十九里町は、津波による被害が想定されています。
同町では、地震や津波といった災害の被害を完全に防ぐことは現実的でないと判断。災害時の被害を最小化しながら迅速な回復を図る「減災」の考え方を基本理念として掲げています。
そうした中、津波の発生に備え、避難の遅れた人々が緊急的に一時退避するための「津波避難施設」が確保されています。津波警報が発令され避難指示が出された際に緊急的な行動ができるようになっています。
防災設備の問題点
一方、防災設備にはいくつかの問題点が残されていました。
第1に、新しく指定された津波避難施設に表示案内が設置されていなかったことです。町のホームページでは津波避難ビルが設けられたと公表していました。しかし、町民の中にはホームページを閲覧されない方も多数存在しています。周知徹底が課題となっていました。
第2に、夜間における表示案内の視認性です。従来において設置されていた「蓄光式の表示板」は紫外線を吸収して夜間に発光する仕組みをもちます。電気工事やメンテナンスなしで使用できる発光式の案内として全国で普及しています。
しかし、発光後は時間の経過とともに輝度が低下してしまう短所があります。数時間すると発光当初の数分の一程度の明るさしか保てず視認性が落ちてしまいます。
こうした点から、深夜や明け方に襲われるかもしれない災害に対して「夜間の避難誘導」という機能を果たせなくなる恐れが指摘されていました。
評価のポイント
上述のような問題点を解決するための避難標識として、当社製品をご検討いただきました。導入にあたり以下のポイントを評価いただき、設置に向けた企画が進められました。
- 外部電源不要で標識が点灯するため停電時にも避難情報を伝達できる
- LEDを用いて表示内容を照らすため、深夜帯に遠方からでも記載情報を視認できる
- 自らが太陽光発電を行う構造を備えており、電気工事が困難な場所への設置も可能
- 市販の充電式単三蓄電池をバッテリーに採用しており維持コストを削減できる
使用のポイント
実際にソーラーLED避難標識を仮設置してみると、想像以上に明るく見やすいという点を評価いただきました。そのうえで、本導入が決定しました。
九十九里町と同様に、既存の防災標識では夜間の視認性を確保できないという悩みを抱えている自治体は少なくありません。
当標識は、既存の避難標識が抱える「夜間の視認性」と既存のソーラー製品が抱える「維持費用の高さ」という2つの課題をクリアしています。被災者の自主的な避難活動をサポートする防災案内です。
九十九里町様、ご導入いただきありがとうございました。
大阪市中央区様
導入の経緯
大阪市中央区においては高層マンションの建設が進んだことにより居住者が増加しています。加えて、多数の外国人観光客が訪れる観光地にもなっています。その結果、ビジターの流入が進んで夜間人口の増大が見られています。
南海トラフや首都直下型地震によって大規模の震災が想定される中、夜間帯の災害時や停電時における避難誘導が必要との認識が高まっていました。
そうした状況下における防災整備として、太陽電池内蔵のLED避難標識をご導入いただきました。
避難標識の設置は「大阪市新事業分野開拓事業(ベンチャー調達制度)」にて実施されました。ベンチャー調達制度とは、新規性があり優れた特性を有すると認められる商品を大阪市が認定し率先して購入することにより、企業の販路開拓支援と良質な行政サービスの提供を目指して実施されている制度です。
使用のポイント
区内の災害時避難所に導入され、視認性の面で効果的なメリットが生まれています。
例えば、避難所の玄関・出入り口など目立つ場所に標識を導入したことで、その建物が「災害時に避難すべき施設」であることを昼夜を問わず識別できるようになりました。
また、外部電源を使用しないため災害による停電時にも照明が点灯する安心感があります。
表示内容はユニバーサルデザインおよびJIS規格に沿ったピクトグラムに対応。国籍や居住歴にかかわらず、ビジターの方々にも内容を理解していただけます。
大阪市中央区様、ご導入いただきありがとうございました。
広島県東広島市様
導入の経緯
東広島市は中国地方の広島県中央部に位置し、ニュータウンとして発展してきた経緯があります。また、美しい自然と豊富な資源により日本酒の製造拠点としても有名な場所です。防災面からみると、地理的な理解度が低い転入者や観光客への対応が必要な地域であるといえます。
同市では、避難活動を促進する取り組みの一環として「指定避難所への避難標識の設置」が検討されました。防災情報に基づき、各人の判断で避難行動を実行してもらうためです。
避難標識の設置に関しては以下の点から機材の検討が行われました。
- 土地勘の無い人でも、どの場所が防災拠点なのか分かるような内容の標識であること
- 夜間に災害が発生した場合にも表示内容を視認できること
- 日本語に不自由な人でも迅速かつ的確に避難できるような内容であること
- 設置コストおよび維持コストをなるべく低く抑えられること
設置と使用のポイント
当製品は、光源にLEDを用いた内照式の避難標識です。
光源を採用しているため、夜間においても表示内容をはっきりと認識できます。夜間において輝度の減衰が無い点は、光る避難標識の大きなメリットです。
また、外部電源を必要としないため”電気工事が不要”というメリットもあります。基礎工事(※支柱新設の場合)と標識本体の設置作業のみで簡単に導入を完了できます。
導入による効果
当標識は、東広島市内の防災拠点における「指定の避難案内」として導入いただきました。
表示内容にはJIS規定に基づいたピクトグラムを用いています。併せて、拠点名称およびどの災害に対応しているかの説明を補足しています。これにより、設置地点が指定避難場所となっていることが一目瞭然で判別できます。
表示面に記載される文字は、日英中の3カ国表記がメインとなっています。多国語表記により日本語に不自由な外国人の方にも安全な場所であることを認識していただけます。住民だけでなくビジターへの配慮もしっかりと行っています。
東広島市様、ご導入いただきありがとうございました。
岩手県野田村様
導入の経緯
野田村は岩手県北東部の沿岸部に位置しています。東日本大震災では被害想定をはるかに超える大きな損害を被りました。海岸線に設置された高さ10mの防波堤を超える最大18mの大津波が野田村の沿岸部を襲い、死者37名、住宅被害515棟(震災時の世帯数は1,674)という未曽有の被害をもたらしました。
野田村ではこの教訓を生かし、災害による被害(特に人命に関わる被害)を最小限にとどめるために行政のサポートだけでなく住民一人一人が日ごろから防災意識を高めることが重要である、との考えをもたれています。
災害から自分を守るという「自助」を前提に、地域の安全を住民がお互いに助け合って守る「共助」の意識と行動を醸成しようとする試みが始まっています。
この考えに基づき、野田村では以下のポイントから避難標識の設置が検討されました。
- 一人一人の自主的な避難を促すことにつながる避難誘導案内を設置する
- 村外から訪れた人でもどの土地や建物が安全なのかが分かるように情報発信を行う
- 日本語に不自由な外国人でも迅速に避難できるよう多言語による情報発信を実施する
- 夜間に災害が発生したときにも表示内容を視認できる方法を採用する
- 災害による停電などの「インフラ停止」という事態に陥っても表示内容の視認性を維持する
設置と使用のポイント
当標識は、照明機器により表示内容を照らし出す機能をもちます。深夜に災害が発生した場合でも表示内容を鮮明に視認可能。迅速な避難活動の促進に繋がります。
また、停電時にも発光する機能もポイントのひとつです。巨大地震が発生した場合、漏電防止などの安全対策も含め多くの地域が「停電状態」に陥るとされています。地域内に設置してある多くの街灯が消灯してしまいます。そうなると暗闇の中を避難しなければなりません。
ソーラー避難標識は、照明点灯に必要な電力を太陽光発電で賄っています。外部電源に依存しないことから停電時にも発光を維持し、夜間の避難誘導をサポートします。
導入による効果
野田村内の沿岸部から避難場所にかけての主要道路および交差点にご設置いただきました。
「安全な標高や強度を有する土地」「建物までの方向や距離」「現在地の標高」といった情報を発信しています。避難すべき方角を認識できると共に現在地が津波によって浸水する危険性も判断できます。
また、夜間において点灯表示を行い、1日を通した情報発信を実現しています。防災意識を高めるための啓蒙手段となり、災害発生時における住民やビジターの避難行動をサポートします。
東日本大震災で大きな損害を被った野田村では大規模な復興事業が行われました。避難場所や津波避難タワーが新設された箇所も多くあります。避難所やタワーの入り口に標識を設置することで防災拠点の周知徹底を図っています。
野田村様、ご導入いただきありがとうございました。
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