避難所までの誘導案内

避難所までの誘導案内1
ソーラーパネルを内蔵化したLED防災案内板

大規模な災害が発生した際、第一に身の安全を確保しなければなりません。その場合、避難所へ迅速に移動することが必要不可欠です。しかし、普段から避難所への経路やハザードマップを確認しておかなければ、緊急時における冷静な対応は困難となります。そこで、いざ避難を行う際の対策として「避難案内板」や「誘導標識」が役立ちます。

このページでは、避難所までの誘導を行う案内板について詳しくご紹介しています。

避難経路の設定と素早い行動を促す整備

災害が発生した際に安全な場所へと誘導するには、どのような整備が必要となるでしょうか。看板や標識といった案内板を活用する際は、以下のようなポイントへの配慮が求められます。

避難所への効率的な誘導案内

組み合わせた避難デザイン例

通常、詳細な避難経路は、地震・津波・洪水・土砂災害といった「災害の種類別」に作成されます。想定される災害によって安全なルートや避難場所が異なり、それぞれに適した誘導案内が必要となるためです。

わかりやすい表示内容

避難標識デザイン

どこに向かって避難すればよいのか。分かりやすい表示内容であることが求められます。防災関連ではJIS規格によりその内容が標準化されています。このような規格に基づいて表示内容を作成することが重要です。

住民・ビジターへの安全配慮

住民・ビジターへの安全配慮

旅行客やビジターなど土地勘の無い人々への安全配慮も重要です。外国人訪日客が増加している昨今において、言語が分からない場合でも素早い避難行動が取れるように防災インフラを整備しておかなければなりません。

停電時の避難情報

停電時の避難情報

自然災害の予測が困難であることを考慮すると、日中だけでなく夜間(停電時)の対策も整備しておく必要があります。実際に、夜間に実施された避難訓練では普段から慣れた道であっても避難路を見失ったり判断が遅れたという声が多く挙がっています。

表示板の内容や設置場所が適切であることが求められます。また、夜間の視認性や停電時の対策も考えなければならない要素です。災害はいつ発生するか分からず、視界が悪くなる夜間帯は危険度が高まります。あらゆるリスクを想定し、防災案内板の整備について内容を考慮することが重要です。

夜間に明るく光る誘導案内板

そうした中、当社では避難行動に必要な機能を備えた表示板の開発を進めています。ソリューションのひとつが、表示面に内蔵したソーラーパネルによりエネルギーを生成する「内照式の誘導標識」です。

表示板にソーラーパネルを内蔵した特殊な発電構造をもちます。

製品の機能
  1. 太陽光を受けることで自ら電力を発電します
  2. 内部のバッテリーにエネルギーを蓄えます
  3. 夜間に照明を点灯することで、表示板の内容を照らし出します

外部電源からの電力供給に依存しない独立式の電力システムを構築しています。

表示板製品の詳細につきましては、下記のページをご参照ください。

屋外用の避難標識 | 株式会社ソウラク

日没後、バッテリーに蓄えた電力でLEDで防災情報を明るく照らし出します。また、電力源には再生可能エネルギーを活用。脱炭素化へ向けたCO2削減の取り組みにも役立ちます。

誘導案内板の発電構造

誘導案内板の発電構造
  • 太陽電池の受光面に表示面板を重ね合わせた独自の発電構造です
  • 外観上の意匠性を維持しながら発電および蓄電を行います
  • 避難経路になっている市街地や公園などにも適応しやすい外観性です
  • 景観への影響を最小限に抑えることができます

夜間における誘導案内の表示機能

  • 周囲が暗くなるとセンサーが感知して自動的にLED照明を点灯します
  • 人手を介さない「無人管理」を実現しており、災害による停電時でも動作します
  • 明るさや点灯時間の調整も可能であり、設置環境に応じてお取り扱いいただけます

設置場所の自由度を向上

ソーラー防災看板_避難拠点への誘導案内
  • 独立した発電システムにより電気工事を施さずに照明を発光する機能を備えています
  • 黒く無機質な太陽電池の受光面が製品外に露出せず、周囲への悪影響を抑えます
  • 特に、住宅街や公園といった景観が重要になる場所へも設置しやすくなっています

停電時の避難対策

ソーラーパネル_太陽光発電機能
  • 大規模な地震が発生した場合、9割以上もの地域で停電の可能性があるとされています
  • また、台風や洪水などの水害でも漏電の影響で電力供給がストップする可能性があります
  • 停電時の避難対策として、電気が不通となった際にも明るく点灯する誘導案内を整備します

避難所までの誘導案内 ご導入事例

下田市様

下田市様避難標識

海運業や伊豆観光で有名な下田市は、静岡県南部に位置する街です。伊豆半島南部で太平洋と隣接しているという土地環境です。市内には、海抜を考慮した津波避難場所が複数個所指定されています。住宅地や大通りからでも道に迷うことなく最短距離で到着できるよう、誘導標識をご設置いただきました。

震災による津波の被害には十分に配慮した防災整備が行われています。

広陵町様

広陵町様避難標識

海運業や伊豆観光で有名な下田市は、静岡県南部に位置する街です。伊豆半島南部で太平洋と隣接しているという土地環境です。市内には、海抜を考慮した津波避難場所が複数個所指定されています。住宅地や大通りからでも道に迷うことなく最短距離で到着できるよう、誘導標識をご設置いただきました。

内陸部に位置する土地環境上、津波などの被害想定は大きくありません。しかし、地震・豪雨・大火事などの危険性があります。

芸西村様

芸西村様避難標識

芸西村は、高知県南東部に位置する緑豊かな美しい村です。震災対策の一環として、南海トラフ地震の浸水予想図などハザードマップが公表されました。避難活動の整備は詳細に進められています。そうした避難サポートのツールとして、ハザードマップと連携した複合情報型サインをご導入いただきました。

地理上、太平洋に面しているため、災害としては津波の危険性が指摘されています。

竹富町様

竹富町様避難標識

竹富町は、沖縄県八重山列島の南西に位置しています。観光地として高い人気をもつ島にあります。地理的には周りを海に囲まれた島の形状です。そのため、台風や津波といった水害には特に注意を払う必要がありました。当製品は、災害時における「光る避難案内」です。夜間対応にも気を配った防災整備をサポートしています。また、太陽電池の受光面を隠しています。

景観に与える影響を最小限に抑えている点にも評価をいただき、町内の避難経路に導入が決定しました。

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