電源の無い場所で表示板を光らせたい

ソーラー防災看板_夜間発光

屋内外を問わず電源の確保が難しい場所は少なからずあります。看板や標識などの表示板があり、それを点灯表示させたい場合、何らかの方法で電源を準備しなければなりません。

ここでは、その具体的な方法についてご紹介しています。

表示板にはどんな種類がある?

表示板の種類

まず、表示板とよばれるものには「看板」「標識」といった種類があります。これらは、各種類の中でも細々とカテゴライズ化されていきます。

「店舗看板」「交通標識」「ファサードサイン」など、言葉を耳にすると何となく想像がつくと思います。しかし、どのような種類の製品を何と呼ぶかという厳密な規則は無いようです。

用途で考えると、大きく分けて「商用のもの」と「非商用のもの」があります。商用のものは、商業…いわゆるビジネスの用途で扱う表示板です。看板と聞くと、商用のものをイメージする方が多いのではないかと思います。

一方、非商用のものとは、交通標識や案内板など自治体や関連の非営利組織が設置する表示板を指します。一般の道路に設置されている標識は公共性の高い役割が多く、非商用である場合が殆どです。

その他、近年普及が進んでいる電子看板や液晶ディスプレイなども表示板の区分に該当します。これらの表示板は、それぞれの利用シーンや目的に応じて選ばれます。情報の伝達や視覚的なアピールに役立っています。

表示板を点灯させる理由は

表示板を点灯させる理由

上記のように多くの種類がある表示板ですが、点灯表示が可能な製品も多く存在します。

その目的としては、以下のような点ポイントが挙げられます。

視認性の向上:昼夜を問わず可視できる状態にしておくことです。夜間には見えない、といった状況を避けるための手段です。

注意喚起:表示板を点灯することで、重要な情報や警告を目立たせられます。通行者や利用者の注意を引くことができます。

広告効果:商用の表示板では、広告やプロモーションの目的で点灯させることがあります。これにより、夜間でも効果的に広告メッセージを伝えることができます。

ブランディング:ブランドやロゴを点灯表示することで認知度を高め、印象に残りやすくします。商業施設や広告看板、繁華街などでよく見られます。

照明を点灯させることで、表示板が持つ機能を最大限に活用できます。目的に応じた効果の獲得につながると期待されています。

照明の点灯に必要なもの

照明の点灯に必要なもの

表示板を点灯するために必要なものをみていきます。

電源

まず、「電源」があります。照明を点灯させるためには、適切な電源が必要です。家庭用のAC電源(100Vや200Vなど)や、場合によってはDC電源(12Vや24Vなど)が必要になります。

照明機器

次に、「照明機器」があります。これは、表示板に備わっている製品もありますし、外付けするものもあります。照明機器の主な種類には、LED、蛍光灯、白熱灯などがあります。

電気部品

最後に、電源と照明機器を接続し、また管理を行うための「専用部品」があります。点灯/消灯を切り替えるスイッチや調光コントローラーなどが該当します。また、場合によってはAC/DCを切り替えるアダプターなども含まれます。

これらの要素が適切に配置・接続されることで、照明が正常に点灯します。また、安全性を確保するために、専門家による設置や点検が推奨されることもあります。

電源の無い場所について

電源の無い場所

利便性の高い照明付き表示板ですが、電源が備わっていない場所も存在します。

例として、以下のような場所が挙げられます。

屋外の自然環境:山中や森などの自然環境では、電源がない場合がほとんどです。この中には、キャンプ場やハイキングコースといったレジャーに使用される場所も該当します。

一部の公共施設やビル:古い建物やリノベーションされていない施設の一部では、電源の供給が難しいことがあります。屋外スペースや屋根裏なども電源がないことがあります。また、共用のスペースは規則により電源が使用できる権利などが定められているケースも少なくありません。

災害地域や避難所:自然災害や停電などで一時的に電源が供給されない地域や避難所では、電源がない状態になります。緊急避難所として指定されている公園なども電源設備が設けられていることは多くありません。

これらの場所では、電源の確保や設備の対応が重要となります。

電源の無い場所で表示板を光らせる方法

ソーラーモジュール

上記のように、付近に使用できる電源がない。そんなお悩みも多いと思います。

電源の無い場所で表示板を光らせるには、いくつかの方法があります。発電機やバッテリー、ソーラーパネルなどの代替エネルギー源が利用されることが一般的です。

バッテリー

バッテリーとは、充電式の二次電池や乾電池を使用して表示板を点灯させる方法です。容量や寿命に応じて、長時間の点灯が可能です。屋外で使用する場合、気象の変動による影響を受けるため、正しく管理できるシステムを備えておく必要があります。

発電機

発電機は、電力を生み出す機器を使ってエネルギーを供給する方法です。使用には燃料が必要になりますが、電源を確保できます。長時間の運用が可能であり、大型施設などで使用されることが多いです。

ソーラーパネル

ソーラーパネルは発電機の一種です。太陽光を電力に変換し、表示板を点灯させる方法です。ソーラーパネルだけでは、発電のみで蓄電することができないためバッテリーと組み合わせる必要があります。これらを組み合わせることで、昼間に充電した電力を夜間に使用できます。屋外での設置に適した方法であるといえます。

これらの方法を使って、電源がない場所でも表示板を効果的に点灯させることができます。選択肢は用途や条件に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。

使用のデメリットについて

問題点

電源の無い場所で表示板を点灯させることについて、デメリットも存在します。それぞれの電力調達において特有の短所であるということもできます。

高コスト

まず、全体的なデメリットとして、通常よりもコストが高くなる点があります。ソーラーパネルや発電機、バッテリーシステムなどの導入には高い初期コストがかかります。また、これに加えて、定期的なメンテナンスや交換も必要です。

設置とスペースの制約

次に、設置とスペースの制約があります。ソーラーパネルや発電機は十分な設置スペースを必要とします。これにより取り付けの自由度が制限される恐れがあります。また、設置する場所が適切でないと、発電効率が低下してしまいます。

エネルギー容量の制約

最後に、エネルギー容量の制約があります。蓄電池や小型の発電機では、表示板の長時間の点灯や高輝度の要求に応じるのが難しい場合があります。特に大きな表示板や高出力の照明には不向きです。使用する表示板の消費電力を考慮しつつ、適切なシステムを設計することが求められます。

電源問題の解決

ソーラー看板_構造

当社では、上記のような電源問題を解決するため「表示板とソーラーパネルを一体化した製品」を開発しました。表示板にはLEDが内蔵されており、夜間に点灯表示することができます。ソーラーパネルは表示板の一部として融合。フラットでシンプルな形状を構成しています。

以下のような特徴をもちます。

設置スペースの縮小:一体型の構造により、設置スペースを縮小しています。通常、ソーラーパネルは天面へ開いた形で設置されますが、当製品は表示板と同じ面に収納しています。これにより、壁面への取付けが可能となり、ソーラーパネル専用の設置スペースを設ける必要がなくなりました。

安全な運用システム:発電と放電の制御には、ソーラーシステム専用の制御コントローラーを採用しています。また、電池には安全性の高い「ニッケル水素単三蓄電池」を採用。屋外の環境でも問題なく動作します。

維持費の削減:太陽光発電を行うため、日々の電気代は一切かかりません。バッテリーは連続使用で5~6年の長期にわたってご使用いただけます。また、市販品のため、量販店などで1本あたり4~500円からご購入いただけます。お取換えも、通常の電池交換と同じ要領で作業いただけます。

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電源の無い場所で表示板を光らせたい まとめ

お読みいただきありがとうございました。ここでは、電源の無い場所で表示板を光らせる方法をご紹介しました。表示板を点灯させるには多様な方法があります。どの程度の明るさが必要か、どれくらいの時間点灯させる必要があるか、設置スペースがあるか等々。表示板の用途や条件に応じて最適な方法を選び、お役立てください。