「館銘板」は、出入り口やエントランス、外壁などに設置されます。これにより、訪問者や通行人に対して、その建物の名前を知らせる役割を果たします。
館銘板はマンションの名前や住所を表示することで、建物を識別する手助けをします。住民や来訪者に安心感を与え、管理体制が整っていることを示すことができます。住民や訪問者にポジティブな印象を抱かせるツールとして重要な役割をもちます。
太陽電池を搭載したマンション向けの館銘板
当社では、太陽電池を搭載したマンション向けの館銘板を取り扱っています。
太陽光を受けて自ら生成した電力により、館銘板を点灯表示します。発電システムおよび照明機器が銘板に備わっているため、本体以外に必要なものは何もありません。取り付けるだけで導入が完了します。
マンション館銘板の主な機能
- 館銘板が日光を受けることで、自ら電力を生み出します
- 発電したエネルギーはバッテリーに蓄えられます
- 日没後、表示面を点灯して館銘板をライトアップ表示します
特徴1:コードレス仕様
館銘板の点灯表示にあたって、電源への接続が不要です。配線類を這わす必要がなく、最小限の作業コストでご設置いただけます。
マンションの外構・エントランスによっては、付近の電源の設備が備わっていないこともあります。または工事が難しい、スペースが確保できないといった問題も起こりがちです。そうした場合に、コードレス仕様の特性が役立ちます。
特徴2:コストの削減
太陽光発電を動力源としており、各種コストの削減に貢献します。
まず、導入にあたって電気工事を施工する必要がありません。電気工事に付随する変電器やスイッチなどの部品も省略できます。また、日々の消費電力は全て太陽光発電にて賄います。自然エネルギーを用いるため、電力コストをゼロに抑えられます。
特徴3:外観性を高める彫刻デザイン
館銘板の表示面板は彫刻加工により製作します。
マンションの名称やロゴを自由に表現することができます。日没後には照明が点灯し、デザイン部分が光を反射することで美しく輝きます。上品なライトアップ効果で外観性を高めています。
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マンション館銘板の役割
マンションにおける館銘板の意義や役割について、そのポイントをご紹介します。
明確な建物情報の発信
館銘板にはマンションの正式名称や住所、場合によっては建設年や管理会社名などが記載されます。訪問者や住民が正しい建物であることを容易に確認できます。これにより、誤解や間違いを防ぐことができます。
信頼感の向上
館銘板がしっかりと整備されていることで、建物の管理体制が整っている印象を与えます。住民や訪問者に安心感をもたらす作用があります。特にブランドイメージを重視するマンションにおいては、品位やステータスを示す重要な要素です。
法的な整備として
一部の自治体では、建物の館銘板設置が義務化されていることがあります。適切な銘板を設置することで、規制に準拠していることを示し、法的な信頼性を高めることができます。
防犯効果の向上
館銘板が明確であることで、入居者や訪問者がマンションを識別しやすくなります。無断で侵入しようとする人物に対する心理的な抑止力になることがあります。また、夜間の照明作用があると防犯面の効力は増大します。
マンション館銘板は、エントランスにおいて重要な役割をもちます。また、近年では新たな建物の概念が登場しており、その中で銘板がもつ役割にも変化が生じています。下記に、その具体的な例をご紹介します。
脱炭素化に向けた取り組み
環境性を高めた建物の概念のひとつに、「ゼロエネルギービル」があります。ゼロエネルギービル(ZEB)は、年間のエネルギー消費を限りなくゼロに近づける、またはゼロにすることを目指した建築物です。
その目的としては、環境への配慮がその核心にあります。主に断熱や省エネルギー設備、再生可能エネルギーの活用を組み合わせて実現されます。ゼロエネルギービルは、次世代の建物の形として注目を集めています。
ゼロエネルギービルの主な特徴
具体的に、「ゼロエネルギービル」は以下のような特徴をもちます。通常の建物と比較して、エネルギー消費を大幅に抑えることができます。
高い断熱性能
建物が外部の気温の影響を受けにくくし、室内の温度を一定に保つための性能を指します。通常、断熱性能が高いほど、冷暖房に頼ることなく快適な室温を維持できます。これにより、省エネルギーや環境負荷の低減に大きく貢献します。断熱材や気密性の向上により、冷暖房にかかるエネルギーを抑えられます。
省エネルギー設備
省エネルギー設備とは、電力を効率的に利用して消費量を抑えるための設備や装置を指します。こうした設備は、建物や施設のエネルギーコスト削減だけでなく、環境負荷の低減にも貢献する重要な技術です。具体的には、高効率の空調設備、LED照明、エネルギー効率の高い家電などが使用され、消費電力を大きく削減します。
再生可能エネルギーの利用
太陽光発電や地熱などの自然エネルギーを利用して、全体の消費電力を補います。再生可能エネルギーは、炭素資源に依存することなく電力を生成することができます。積極的な活用により環境負荷を減らすことが可能であり、持続可能なエネルギー源として注目されています。カーボンニュートラルの目標を達成するために、再生可能エネルギーの活用は欠かせません。
エネルギーマネジメントシステム
建物や施設内のエネルギー使用状況を監視・分析し、効率的に電力消費を管理するためのシステムです。エネルギー消費を最適化し、無駄な電力の使用を削減することで、省エネルギーとコスト削減を実現します。また、持続可能なエネルギーの利用やCO₂排出削減にも貢献します。
ゼロエネルギービルは、複合的な設備や要素を併せもつことで達成されます。
ゼロエネルギービルへの適用
近年、ゼロエネルギービルの考え方が集合住宅やマンションにまで拡大されています。ゼロエネルギーマンション(ZEM: Zero Energy Mansion)という形で適用されるようになっています。
そうした中、マンションの外構(エクステリア)部分にも、ゼロエネルギーの考え方が普及しています。具体的に、以下のような方法で適用されます。
外構照明の省エネルギー化
LED照明の使用や、太陽光発電と連動した外構照明を設置します。これにより、エネルギー消費を削減します。夜間のみ点灯するタイマー制御や人感センサーも有効となっています。
太陽光パネルの設置
駐車場の屋根やエントランスの屋根、さらには外構の空きスペースなどに太陽光パネルの設置が推奨されます。再生可能エネルギーを確保し、外構照明や共用部への電力供給に活用できます。
断熱・遮熱効果の高い外構デザイン
建物周辺の舗装材や植栽によってヒートアイランド現象を抑え、冷暖房エネルギーを削減します。例えば、反射率の高い舗装材を使用したり、夏場に緑のカーテンを作ることが挙げられます。外構エリア全体の温度上昇を抑える工夫が可能です。
エコロジー素材の使用
外構のフェンスやデッキ、ベンチなどにリサイクル素材やエコ建材を使用することが挙げられます。製造時のエネルギー消費を抑え、環境負荷の低減につなげます。
ソーラー発電式マンション館銘板の組み合わせ
ゼロエネルギーの観点から、外構も含めてトータルでマンションのデザインを行うことが重要視されています。その中で、ソーラー発電式のマンション館銘板は、外構・エントランスの省エネルギー性能向上に貢献します。
また、エントランス部分は人目につく場所であり、第一印象を与える「建物の象徴」ともいえます。環境に配慮した設計であること、脱炭素化の取り組みを重視していることは、ブランディングとしても役立ちます。
構も含めた設計段階でエネルギー消費を考慮することで、マンション全体のエネルギー効率の改善が実現できます。今後のゼロエネルギー施策においても外構の省エネルギー化は重要な要素となります。